こんにちは。東京シルバーライフ協会の田口です。
当協会では春と秋の彼岸には、ご逝去なさった方々の都内近郊のお墓に順番にお伺いし
ています。在りし日のお姿を偲んできました。
ところで、お彼岸と言えば「おはぎ」や「ぼたもち」がお供え物として一般的ですが、
皆さんは「おはぎ」と「ぼたもち」の違いをご存知ですか?
気になったので、調べてみました。
彼岸の七日間にお供えの食として昔から食べられているのが「ぼたもち」「おはぎ」と呼
ばれる、あんこを絡ませたお餅です。実はこれらの名前の由来は、それぞれ季節の花から
だそうです。
「ぼたもち」は春に咲く牡丹(ぼたん)の花にちなんでつけられた名前。
小豆の粒を牡丹の花びらに見立てて「牡丹餅(ぼたんもち)」と呼ばれていたものが、
やがて「ぼたもち」に変化したと言われています。
一方、秋の「おはぎ」は「萩(はぎ)」から。秋の七草にも数えられる萩の花が、小豆の
粒と形が似ているということから、「お萩餅」と呼ばれるようになり、「おはぎ」として
定着したそうです。
諸説あるそうで、粒あんを「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」と呼ぶところもあれば、春秋
ともに「おはぎ」で統一しているところ、もち米を主とするものを「ぼたもち」でうるち米
を主とするものを「おはぎ」と呼ぶところ、餡をまぶしたものが「ぼたもち」できな粉を
まぶしたものが、「おはぎ」と呼ぶところなど、地域によって実にさまざまな定義が入り乱
れているのです。
いずれにせよ、「ぼたもち」と「おはぎ」が季節の趣を汲んだ、雅な由来を持つ伝統食で
あることに変わりはありません。ご先祖様に感謝の思いを馳せながら、今年もおいしく
いただきましょう。(出典:ゼクシィキッチン・コラムより)